絶対的なフラッシング効果
ルアーの到達距離はその距離が長ければ長いほど広範囲を探れるものだ。特にフラッシング効果をいかそうとするルアーは飛距離が必要不可欠のものになる。スピンソニックは圧倒的な飛距離を実現したが、それを可能にしたのがアルミよりも比重の高い亜鉛(ZN＝鉛とはまったく別の金属)ダイキャストボディだった。ダイキャスト製法はボディ形状とウェイトのばらつきがなく、ブラス丸棒材を切削加工したオリジナルアイは自由にウェイトを変えられる。そのため常にボディはバランスを保ち、どんな形状のブレードをセットしても安定した動きが得られるのである。
さらに、市販されているブレードでは納得できない村田基がこだわったのが、スピンソニックのために設計された専用ブレードだった。ルアーの後方でブレードを回転させるとルアーのボディは横に倒れてしまうが、スピンソニックは専用ブレードを採用することにより、ルアーの傾きを極限まで抑えることに成功したのである。そして、光を拡散させ、アピールに優れたハンマートーンも見逃せない。スピンソニックは小さなボディでありながら、交互に乱反射を繰り返す2枚のハンマードブレードを装着したので、スローに引いても大きくアピールするのだ。 |
